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抗 う つ 薬

★★★        抗   う   つ   薬        ★★★

抗うつ薬は、シナプスという神経細胞どうしの連結部で減少しているセロトニンノルアドレナリンを増やし、神経細胞間の情報伝達を促すことでうつ病を改善させる薬です。
セロトニンは睡眠や食欲のコントロールに、ノルアドレナリンは心身の活性化に関わっているため、これらが増えることで、うつ病によるさまざまな症状が軽減するのです。
日本で使用されてきた抗うつ薬は、おもに「
三環系抗うつ薬」と「四環系抗うつ薬」でした。
開発が進み、1999年に「
選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)」が、2000年からは「セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)」も用いられるようになっています。
それぞれに、科学構造や
脳内神経伝達物質への作用のしかたは異なりますが、いずれも不安や緊張、焦燥感などを取り除き、意欲を高めたり、ふさいだ気持ちをやわらげる効果があります。
また、不眠や食欲不振をはじめとするからだの不調の改善にも有効です。
ただし、どの薬を使っても同じ効果が現れるわけではありません。
抗うつ薬のタイプによって、
特定の症状を解消する効果副作用の強弱に違いがみられます。
また、同じ薬を服用しても効き方には個人差があり、治療に際しては目立った症状に応じて、「もっとも相性がよい」抗うつ薬を選択していきます。


抗うつ薬は、症状の軽重に関わらず、ある一定量の服用が必要です。
症状が軽いから服用量も少なくてすむ、というわけではありません。
最低限の必要量を用いなければ、効果がみられないばかりか、場合によっては病気が長引く危険性もあります。
抗うつ薬は、安全性の認められた薬ですが、口の渇きや便秘、眠気といった副作用は多少なりともみられます。
抗うつ薬による治療では、最初に選択した1種類を使用するのが原則ですが、副作用が強く現れたり、最大限増量した状態で1~2ヶ月服用しても十分な効果が得られないときには、別の抗うつ薬に変更したり、ほかの薬と併用することもあります。


薬の種類によって多少の違いはみられますが、一般的に抗うつ薬は、服用を始めてから効き目が感じられるまでに、少なくとも数日はかかります。
抗うつ薬の血中濃度(血液中に含まれる薬剤成分の濃度)が上がって十分な効果が現れるのは、2~3週間後のことです。
最初は、不眠や食欲不振といったからだの不調が改善され、徐々に不安やイライラ感がやわらぎ、気分や意欲は遅れて回復してくるケースが多いものです。
抗うつ薬による治療では、「急性期」「寛解期(かんかいき)」「維持期」の3段階に分けて対応します。
症状が続いている急性期には、副作用に注意しながら抗うつ薬の服用量を少しずつ増やしていきます。
効果が現れて寛解状態(病気の症状が軽減またはほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態、治癒とは異なる)にきたら、服用量を一定に保ちます。
症状が治まって気分がよくなってくると「もう薬を飲む必要はない」と考えがちですが、数ヶ月の服用では、脳内の
神経伝達物質の働きはまだ完全には改善されません。
そこで、維持期に入って症状が安定しても、半年から1年は服用を続けることが必要です。
服用量は、最も多く服用していたときの半分くらいまで減量できます。
抗うつ薬の効果よりも、先に強い
副作用が生じたため、自己判断で服用をやめてしまうケースもみられます。
しかし、時間がたてば確実に効果は現れてくるので、結果を焦らないでください。





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